昨日、購読者世界に1万人超の宮崎中央新聞の魂の編集長、水谷もりひとさんにお逢いしてきました!
徳島で一泊させていただいたマチコミ図書室 町田雅俊先生に宮崎中央新聞さんのことを熱っぽく語っていただいたのが知るキッカケ。
なんでも、政治とか事件とかじゃなく、魂が震えるような記事や、心が温かくなる記事しか掲載しないってポリシーの新聞らしいんです。
「こんな離れた場所にもこんなに熱烈なファンがいる新聞社さん行ってみたいなぁ」
と思っていたわけなんですけども、鹿児島で出逢った飯田雅主さんことメッシー、
宮崎でご縁賜りまくりの伊東まゆみちゃん、
東京でお世話になってた日本一のランチ会ヨン様こと横川裕之さんのご支援により、
昨日お逢いできることになりました。
僕がお逢いしたかった理由ってのは「その新聞業界ではイレギュラーな流通をどう築いて来たのか?」という、そのバックグラウンドを知りたかったわけです。
そんな質問を投げてみるとですね、やっぱりね、信念なんですよね。戦略とかじゃないんです。
「昔は普通の新聞みたいに、事件、事故を扱ってたんだけど、全然楽しくなかったんですよ。この記事読んで誰か楽しいって思たり、幸せな気持ちになる人いるのかな?って思いながら書いてた」
ずっと違和感があったそうです。
そんな悶々とした日々を送っていると、当時の社長が新聞社を畳むってことになって、だったらってことで譲り受けることになったそうです。
その時点での発行部数は500部。月額1,000円で月4回発行。紙、印刷、送料で売上は全部消える。アルバイトをしながら新聞の発行を続けてたそうなんですね。
ある日、現社長の奥様が講演で聴いてきた内容が響きまくったらしくて、講演内容をそのまま記事にしたそうです。
「その記事のスタイルと内容がさ、めちゃくちゃ良かったんだよ」
そのことを転機に、講演で心に響いた内容しか記事にしないと決めて、あちこちの講演会に参加して、響いた内容だけを記事にする、という新聞のスタイルを続けたそうです。
「10年間、ずっとバイトしながら発行してましたよ」
マジかっ…( ̄口 ̄;)
そりゃねー、もうねー、訊いちゃうよね。
「心折れそうになりませんでした?」
するとですね、即答。
「ない」
「鋼鉄のハートなのか⁉︎」と思ったですけど、その後の言葉になんかスゲぇ納得したわけです。
「とにかく自分の魂が震えた内容の記事を書いてる間、ずーっと楽しかった」
以前に、高畑好秀さんっていう日本でメンタルトレーナーという職業を初めて作った方の本をプロデュースさせてもらったんですけど、
あ、ちなみにこの方、イチローさんとか松井秀喜さんとか北島康介さんとかが「不動心」を手に入れる為に門を叩きにやって来るスポーツ業界では知らない人はいない方です。
この方も、最初の数年間は、ずっと工事現場とか通行量調査とか日雇いのバイトしてたって言うんですね。
その時も聴いちゃいますよね、「心折れませんでした?」って。
その方も言いましたよ。
「折れるわけないじゃん。好きなことでゼロから創り上げようしてるんだから、楽しいって気持ちしかないよ。
子供が何かの遊びにハマってずーっとやるのにさ、お金にならないから心が折れたって聴いたことある?
お金にならないから心が折れるんだったら、それはそこまで好きなことでも何でもなかったってだけだよね?」
その時の話を思い出しましたよ。
人って心底好きなことに巡り会えた時、お金がないからとか、人脈がないからとか、何がないアレがないって理由で心が折れるって確かにない。
イチローがメジャーに行く時にも、「メジャーでは通用しないかもしれない」「打てないかもしれない」そんな余計な不安よりも、
「野球が好き」「もっと上手になりたい」って父親に初めてグローブとボールを買ってもらった少年の時の原点に立ち返らせることを徹底的にやった、とのことでした。
魂の編集長、水谷さんもその境地で新聞を発行し続けていたんだなぁ、と思ったわけです。
10年経った頃、県内の方が県外の方にその新聞を紹介してくれるようになり、そこからはダーっと一気に広がっていって、新聞に掲載している社説をまとめた本が出版されて、講演に呼ばれるようになり、さらに全国、世界に噂が噂を呼び広がっていったんだと。
『道に迷う若者へ』の著者高取さんが初めて会った日から「兄貴」と呼ぶ、僕も大好きで本当にお世話になった警備会社の倭文浩樹会長の言葉で、
「損して徳とれ」
って言葉があるんですけど、好きなことを誰かの役に立つことに使える道と巡り会った時から、自分の天命、使命ってやつに生きれるんだと思います。
今は叩かれてますけど、和民の渡邉美樹さんも、以前に講演会でこんなことを言ってました。
「寝ても覚めてもずっとそのことばっかり考えてしまう、湧き出てくる情熱を向けれる何かと出逢った時に、人はようやく成功のスタートラインに立てる」
テクニックやノウハウも大事だけど、やっぱり原点は“心から好きと言える情熱”を沸き立たせてくれるものと出逢えるかどうか。
僕も今でも時々「これって正しいんだろうか?」と不安になったりもするけど、やっぱり好きでやってるんですよね。
「この本で救われました」って報告を受けると、過去のどんな試練も「あって良かった」と思えるわけです。
自分が「この人だ」と思った人の生き様と文章が、出口が見えずに苦しんでいる人たちの手元に届き、「救われました」と言ってもらえるのは、最高に嬉しい。
魂の編集長水谷もりひとさんの所にも、正直、今後の戦略の参考になるヒントを貰いに行ったのだけど、
「もっと原点を深く掘り下げよう」
と気付かせていただける出逢い、ご縁となりました。
今夜、宮崎中央新聞さんの記者 増嶋太志くんが住んでいるシェアハウス「コーミン館」(宮崎市淀川3-1-8)で、緊急の講演会を開催していただけることになりました。
今一度原点に立ち返って、その想いを語らせていただきたいと思います。
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