毎日ただ歩いていると、あれこれ考えます。あのことと、このことと、そのことが繋がったりなんかすると、
ちょっぴり悟ったかのような気にもなって、「わー、俺すげぇ～」なんて思ったり、「真理得たり！」なんて気分が高揚したりもするわけですが、
それがまた己の業になるんでありまして、しっかり足元を観れば、僕はやっぱり小さな出版社のオヤジなわけです。
その原点を思い出させてくれるのは、僕のやるべきことを言葉にして表してくれているこうしたチラシだったり、HPだったりするわけでして、
それは僕の思想を縛るものでも、僕の成すべきことを制限する枠でもなく、
今この出版業界という縁ある池で己の使命に生きよ、と天に与えられたレールなんであります。
「自由だ」と、与えられた今に背いてレールを外れるのは、「自由」でも何でもなく、ただの脱線でありまして、
自由を求めてレールを外れたその行く末は、ひっくり返って復旧作業に時間を要するばかりで、
「自由」どころか、身動きすら取れない強烈な「不自由」を被る羽目になること明白であります。
書籍『道に迷う若者へ』の中にもありますが、「真の自由は不自由の中にある」とはつまり、
縁あって今走っているレールの上で、「どう勝負するか？」「何ができるのか？」「何を為すべきか？」を脳みそを搾って、搾り倒してトコトン考え、
今ここに在る己の今に「信」を持って前に進むことだと思います。
「今の心を信ずる」と書いて、「信念」と言います。
「なぜ今出版業界に身を置いているのか？」
「なぜ今リヤカーを引いているのか？」
今はまだその答えは分からなくても、今はそうであるこの縁に信を持って、
今日も明日も歩みを続けられる必然の一歩一歩に、念を刻みながら生きたいと思っております。
▼6.28 願成寺@山口「青空説法」
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