まぁ、正直どうでもよいことなのですが、これからいろいろな方々とスクラムを組んでやっていくわけですので、一応、誤解のないようお伝えしておきます。
2年もの間放ったらかしていたこの話の弁明を、今更こうして書くというのは、その都度その都度、説明しなければならないというのが、実のところ面倒くさくなっているわけであります。
横領の話を信じておいた方が、面白ネタだったり、都合が宜しかったりする方は、この先、読み進めていただかなくても結構です。
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誰とは言いませんが、名前は言わなくとも分かる人に分かっちゃうわけですが、ぼくに出版のイロハを教えてくれた元上司がおりまして、この方はお世辞抜きで天才だと思っているわけです。
今までに会ったことがないほどのストーリーテリングの名手でして、そのストーリーテリングは、自分をも強烈に洗脳してしまうパワーを持っているのであります。
僕には、2つの横領容疑があるようです。
・1,500万円横領罪
・200万円未払いバックレ罪
一時期、僕が前職を辞めた理由は、「会社のお金1,500万円を横領したからだ」と、その社長が吹聴しまくっているという話を何人かから聞かされました。
これは、元を辿ると僕ではなく、同じく前職の同僚が被せられていた容疑なんでありますが、その会社に1,000万円を超えるキャッシュがあった試しは、ぼくが在籍していた間には一度たりともないわけです。
その同僚に容疑がかかっていたときも、たくさんの方から「○○くんって1,500万円横領してたんでしょ?」と聞かれたので、その都度、彼の冤罪を晴らす役をやっておりました。
この件で、吹聴しまくっている社長とも幾度か「やり方が卑怯ですよ!」と言い合いになったわけですが、何せ、ストーリーテリングは強烈ですから、その社長の中ではもはや事実以外の何モノでもないのでした。
「彼方さん(当時の僕のペンネーム)、私は○○さんに1,500万円も横領されて会社を潰されそうになったのですから、彼方さんも○○さんと付き合うのは当然のこととしてヤメてください」
という社長の要求に対して、ぼくも既に独立しておりましたので、指図を受ける必要も義務もございませんので、
「社長が言っている金額は、完全に被害妄想ですし、僕が付き合う人は僕が自分の意思で選びますので、かなり余計なお世話です」
と、言ったあたりから、僕に対する風当たりも悪くなってきたようです。
それから1年半ほど経った昨年、今度は僕に1,500万円横領の罪状が及んでいることになっているのでありました。
まぁ、これはこれで根も葉もない話でして、「火のない所にも煙は立つもんだ」と、楽観視して楽しんでおりました。むしろその社長は僕の名前を売り出してくれているわけですから、仲間から「そんなこと言われてたよ」と教えてもらっても「あの人、ストーリーテリングの天才なのよ」と笑いのネタ。
ところが、最近では、1,500万円とはまた別の疑惑が浮上している模様で、その社長は僕の知り合いに逢う度に、新ネタを友人たちにお伝えしていらっしゃるようなのです。
数名の方から教えてもらった話を整理するとこんな感じです。
・僕が前職のハウスリスト(顧客名簿)を使って、36万円の商材を30本売って1,000万円稼いだ。
・前職の会社の取り分は、その内の20%の200万円だった。
・ところが、僕は支払うべき200万円も独り占めしたくなって、支払わずに逃げ出し、会社を辞めることになった。
ということだそうです。
その社長は、このストーリーを仲間に話した後に、こんな風にまとめるのだそうです。
「目先の200万円なんかに目を眩ませず、ちゃんと謝って会社に残っていたらもっと稼げてたのに。彼方さんに会ったら伝えておいてください。お金になる仕事をすぐにでも回せるので、いつでも戻ってきてください」と。
教訓付のナイスストーリー。そんな社長の心の広さに感動すら覚えます。
社長、皆さんから伝えていただきました!
が、自分の作り話にベロンベロンになるまで酔っ払い過ぎですぅ。。。ぼくもうっかり「そうだっけ?」と騙されそうになったっス。
ストーリーテリングというのは、こんなにも素晴らしい力を持っているのであります。
実は、これは根も葉もない話なのではなく、実は種も火もしっかりとあるお話です。この件に関しては、何度も「あのね、社長ぉ、」と事実を諭すための話し合いをしたのですが、どうにもなりません。
全くの嘘の1,500万円横領ストーリーだけでしたら、特に弁明の必要もなく「俺1,500万円横領って凄くね♪」で終えられるのですが、今回の話は、ノンフィクションをベースにしたフィクションなので、説明が必要になるわけで。非常に厄介です。
詳細を伝えると、実は爆笑ネタなのですが、買い出すととっても長いので、ここでは簡潔にまとめるだけにしておきます。
事実は以下の通りです。
誤)僕が前職のハウスリスト(顧客メールアドレス)を使って、36万円の商材を30本売って1,000万円稼いだ。
真)ハウスリストを使って稼いだ額は、36万円の商材を【11本】売って【396万円】(話約3倍増し)
誤)前職の会社の取り分は、その内の20%の200万円だった。
真)半年以上経ってから突然、「あの時稼いだ20%をください」と急にせびり始めたため、「だったら僕も不正解雇の給料3カ月分を請求しますね。あと、請求してない出版マネージメント報酬2件の40万円も今度請求しておきます(合計190万円)」と言ったら、「じゃあこの話はナシで」とサクッと話を引っ込めた。ちなみに、当初、社長が僕に請求してきた額は、396万円の20%と言いながらの60万円。(当時計算ミス。現在3倍増しに膨れ上がって再復活)
誤)ところが、僕は支払うべき200万円も独り占めしたくなって、支払わずに逃げ会社を辞めることになった。
真)そもそも既にスタッフ全員辞めていた。「会社の残高がなくなり雇用できなくなったから、事務所もハウスリストも好きなだけ使っていもらっていいですから、来月から自分たちで稼いで独立してくださいm(_ _)m」と、2010年6月25日に社長自ら頭を下げられ、僕たちはその日からわずか中5日の超急ピッチで独立することに。
当時のスタッフみんなイイ奴らで、そんな社長を励まして、誰一人文句言わずに申し入れを了承したんですけどね。困った人ですな。。。
この時の一部始終は、他にもメチャクチャ面白いやり取りがあったんですけど、書くと長いので以下省略。
僕の横領ネタを聴かされた皆さんには申し訳ないのですけれど、毎度この話の説明をしなければならないのも、痴漢容疑で捕まった時の必死の冤罪弁明みたいな感じで、非常にバカくさく思えるわけです。
まぁ、そんな事情なわけですから、僕の話を信じるもよし、その某社長の話を信じるもよし。この社長にくっついて回ってる小っちゃいおばちゃんの「本当ですよ~!」というイラッ!とする相槌を信じるもまたよし。後は、皆さんの都合の良いように料理してくださいませ。
どっちにしろ、僕がやり遂げるべきことには、一塵の影響も及びませんので。
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僕が1,500万円を横領した理由。200万円に目がくらんだ隠された真実。
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